小学生の通知表が悪いと、ショックを受けてしまいますよね。
通知表のよくできるが少ないと、悩んでしまうのは当然のこと。
この記事では、小学生の通知表が悪い原因や、よくできるを増やす対処法を紹介します。
小学生の成績を向上させるためのアドバイスをお探しの方は必見です!
【よくできるが少ないのはなぜ?】小学生の通知表が悪い理由
まずは、小学生の通知表が悪いとき考えられる理由を紹介します。
・提出物が出せていない
・テストの点数が平均より悪い
・学習環境が整っていない
・授業中の学習意欲が評価されていない
・先生の評価方法が偏っている
提出物が出せていない
通知表には、テストだけでなく授業の提出物の状況も反映されます。
提出物の状況は「提出できた」「提出されなかった」でチェックされ、数値化されます。
通知表には、数値化できるものが記載されやすい傾向にあります。
筆者も、先生から「この教科は、10回中7回しか提出できていなかったので、
このような評価にしています」と言われたことがあるんです!
提出物が多くなくても、正確かつ丁寧な提出ができた場合には、高い評価が与えられることも。
一方、提出物が多くても、完成度や質が不十分なものが多い場合には、低い評価になってしまう可能性があるのです。
テストの点数が平均より悪い
通知表が悪い原因でよく挙げられるのは、小テストやカラーテストの点数が悪いことです。
テストの点数は、生徒が理解しているかどうかが明確にわかるため、
成績評価に大きな影響を与えます。
通知表は、テストの平均点を基準に成績を評価することが多く、
平均より点数が悪い場合は良い評価を得られにくいでしょう。
特に、小テストやカラーテストのような頻繁に行われる評価では、点数の影響がより大きくなります。
学習環境が整っていない
学習する環境が整っていない場合、学習意欲が低下してしまうことがあります。
たとえば、家庭での宿題サポートや、学校での学習環境が整っていなかったりなど……。
上記のポイントを一度子どもと一緒に確認してみてください。
授業中の学習意欲が評価されていない
授業中に挙手や発言が少ないと、授業への積極性が低いと見なされ、通知表に響くことがあります。
挙手や発言が少ない子どもは、授業が理解できていない場合が多いためです。
先生に質問したり、自分の考えを述べたりできないため、理解度を上げることが難しくなる可能性も。
ただし、中には答えは分かっているものの、発言が苦手で挙手できない子もいます。
子どもに十分なヒアリングが必要です。
先生の評価方法が偏っている
通知表の評価基準が偏っている場合、成績が伸び悩んでしまうこともあります。
テストばかりで判断され、授業態度や提出物、体育などの実技が評価されていない可能性も。
その場合、子どもが得意な分野での成績が反映されず、よくできるが少なくなってしまうのです。
【小学生通知表悪い】【学年別】小学生の通知表が悪いときの対処法
ここからは、小学生の通知表が悪い・よくできるが少ないときの対処法を学年別に紹介します。
全学年共通
まずは、全学年マストでおこなうべき対処法の紹介です。
整理整頓を教える
整理整頓ができないと、教科書やノートを見つけたり、
必要な教材を取り出したりするのに時間がかかってしまいます。
また、整理整頓ができないこと自体が通知表にも影響する場合があります。
授業中に散らかった机で作業をしていると、先生が評価するときに
子どもの取り組みや理解度を正確に把握できなくなることも。
勉強机に教材やノートを収納しやすいように整理整頓グッズをそろえたり、
家族と一緒に整理整頓の習慣を身につける取り組みをしたりすることが効果的です。
整理整頓ができれば、通知表や学習意欲の向上につながるでしょう。
子ども・担任両方にヒアリングする
子どもに、学校での様子を聞いてみましょう。
友達との関係や授業の内容など、子供が抱えている悩みを聞き出すことで、
通知表が悪い原因を探っていきましょう。
また、子どもの担任に学校での様子を聞いてみることも有効です。
子どもが授業中に理解できていない部分やお友達との関係など、
担任からの情報を聞くことで、問題点を特定できます。
つまずきポイントを把握する
子供のテストや宿題の出来ぐあいを細かく確認し、どの教科のどの部分が苦手なのかを把握しましょう。
算数の苦手部分は、多くが前の単元のつまずきをあいまいにしていることが原因です。
理解不足になっている部分を徹底的に洗い出しましょう。
計算ミスも、繰り上がり忘れやひっ算のミスなどどのような計算ミスが頻発しているかの分析が必要です。
低学年の場合
低学年のうちなら巻き返しは割と容易です。
高学年の学習に向けての基礎をつくっておきましょう!
学習面・親子関係面両方の土台構築が必要です。
小学校低学年の通知表が悪い場合は、まず子どもが学校を楽しめているかどうかを確認しましょう。
子どもが学校に対して前向きではない場合、
学習意欲が出にくく学校でよい成績をとることは難しいといえます。
低学年の子どもは、学習のコツをつかめていないことが多いです。
学習のコツを親が教えてあげることで理解度が上がります。
特に、10までの計算や文字の読み書きなどの基礎的な部分はしっかりと押さえておきましょう!
ただし、低学年のうちは親が過剰にプレッシャーをかけてしまうと、子どものストレスにつながってしまいます。
親は、子供のやる気を引き出す方法を模索しながら、適度にサポートしてあげることが大切です。
テストの〇をもらった部分や通知表の評価が悪くなかった部分は、褒めてあげてくださいね!
高学年の場合
最後に小学校高学年の通知表が悪いときの対処法を紹介します。
勉強も難しくなって、親との関係も変化してくる難しい時期ですよね。
学習習慣をつける
高学年の場合、家庭学習の習慣は非常に大切です。
親は、子供が家庭学習に集中できるような環境を整え、子供の学習をサポートしましょう!
例えば、勉強する時間を決めて親は勉強している最中一緒に読書や勉強などをするのが有効です。
テレビはなるべく消して、子どもが勉強している時間は家族一丸となって静かに過ごすようにしましょう。
まだ勉強しない小さな下の子には、簡単な図形パズルやクイズなど取り組ませるのもおすすめです!
好きな科目に取り組ませる
好きな科目に取り組んで自信をつけることで、勉強に対する意欲が高まる場合があります。
また、好きな科目の成績が上がれば、勉強全般に対する自信もつきますね。
目標を立てさせる
自分が目指す目標を立てることで、努力する意欲が高まります。
目標は自分自身が立てることが目標です!
小学校高学年ともなれば、具体的な将来の夢がある子が多いですよね。
目標を達成するために必要な勉強をすることで、自然と通知表が上がっていく可能性も!
勉強の楽しさや必要性を教える
「勉強が楽しい、勉強が好きだ!」という子は超希少種です。
小学校高学年ともなれば、ほとんどの子が「なんで勉強しなくちゃいけないんだ」
「学校の勉強なんて生活に必要ない」と考えています。
「なぜ勉強は楽しいのか」「なぜ勉強するべきか」は
大人でも答えを出しにくい難しいテーマですが、親子でじっくり考えてみましょう!
問題を解く過程で「あ、こんな使い方もできるんだ!」という発見があったり、
テストで自分が正解を導き出せたりしたときの達成感は大きいものです。
我が家では「お金持ちになる」ためには、学校の勉強で良い成績をとって
いい学校に入ることが大前提な場合が多いよ、と説明しています。
子どもたちに大人気の職業「ユーチューバー」も、
日々切磋琢磨で常に勉強が必要な職業ですよね。
【よくできる少ない】小学生の通知表が悪いときのNG行動
小学生の悪い通知表を持ち帰ると、親としては正~直悲しい気持ちになりますよね。
しかし、その悲しみや怒りを子供にぶつけることは逆効果。
ここでは、小学生の悪い通知表に対して親がやってはいけないNG行動をまとめました。
責める
小学生の悪い通知表を見たら、つい怒りや不安が湧いて責めたくなることもありますよね。
しかし、その感情を子供にぶつけるのは避けましょう。
責めてしまうと子供は恐怖心を抱くようになり、
学校や勉強に対して嫌悪感や苦手意識を抱く可能性があります。
脅す
「次も悪い通知表だったらゲームを捨てるよ」
「また悪い成績を取ったらどうするの」
と脅すことも避けましょう。
脅すことで子どもは不安を抱き、勉強への苦手意識を強めることがあります。
子ども1人の責任だ、と主張するのではなく子どもと一緒に問題を解決する方法を考えていきましょう!
ガッカリしすぎる
子どもの通知表が悪いとガッカリしてしまいますが、過度に親の失望している様子を見せるのは避けましょう。
もし子どもがガッカリしていたら、一緒に落ち込んであげることもひとつの寄り添い方です。
しかし、自分以上に親が落ち込んでいる姿を見ると、子どもは自信を失ってしまいます。
まったく平気なふりをする必要はないですが、あくまで子どもを励ます余裕は持っておきましょう。
誰かと比較する
子どもが悪い通知表を持ち帰ってくると、ついお友達や兄弟姉妹と比べてしまうことがあります。
お父さんや、お母さんの小学生時代の成績と比べてしまうこともありますよね。
兄弟や他の子どもと比べて
「〇〇くんはよくできるたくさんあるって」
「お姉ちゃんとは大違いね」
「パパやママの小さいときはこんな悪くなかった」
上記のような親の発言は子どもの自尊心を損ないます。
とくに、兄弟との比較は、兄弟の仲を悪くするキッカケにもなりかねません。
ほかの誰かではなく、過去の子ども自身と比較して小さな成長でも認める声かけをすることがポイントです。
あきらめる・放置する
責めてしまうのはよくありませんが、かといって、完全放置や無関心も避けるべきです。
確かに、子どもの通知表に一喜一憂しない親の度量は大切です。
子どもにとっても、そのときは「通知表が悪くても怒られなかった!ラッキー!」となるかもしれません!
しかし、子どもの通知表が悪いという現実を見て見ぬふりをしたり
「この子は頭が悪い」とあきらめたりするのは、ちょっとちがいます。
悪い通知表が子どもの足かせになってしまうことがあっても、
よい通知表が邪魔になることはありません。
結果が出なかったことには必ず原因があるはずなので、
原因を解明し少しずつ解決していきましょう!
【小学生通知表悪い】通知表に差が出始める学年
通知表に差が出始める学年は、小学校3年生から4年生あたりです。
小学校1年生から2年生までは、学ぶこと自体が楽しいと感じることが多く、
通知表に対しての意識があまりありません。
しかし、小学校3年生から4年生になると、学習の難易度が上がり学習ヘの意識の差がでます。
筆者の娘も2年生の終わりくらいから良い成績をとりたい!という欲が出てきたよ
理科と社会が新たに加わり、6時間授業の日も増えますよね。
そのため、集中力の差も3~4年生から出てくるようです。
【小学生通知表悪い】通知表の見方で大切なこと
通知表を見るときには、学習の成績だけに注目しないようにしましょう。
よくできるの数も、あまりこだわらないほうが精神衛生上よいです。
子どもの学校生活全体を見て、さまざまな面での評価があることを意識してみてください。
学習面以外の生活態度や学習態度、協調性、創造性などが評価されていることが多いです。
学習面の通知表が悪かった場合でも、他の側面で優秀である可能性があることを忘れないようにしましょう。
ただし、学習面の成績の悪さを完全放置するわけではありません。
先述したとおりの対処法を実践し、フォローしてあげるようにしましょう!
小学生の通知表が悪い原因まとめ
小学生の通知表は、子供の成長と学習状況を把握するための大切な指標です。
正しく見ることで、子供の学習指導に役立てられます。
しかし、学習面の成績だけにとらわれず、子供自身の成長や個性を尊重し、適切なフォローアップをしていきましょう!
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